恋空バトン

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

恋空〈下〉―切ナイ恋物語

恋空〈下〉―切ナイ恋物語

今までの流れ
ちぃといつさん

JOE画伯

デフィーさん

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恐怖の恋空バトンのルール
1.渡された者は必ず最後まで読まなくてはならない
2.読んだら感想を書かなくてはならない
3.読み終えたら他の人に本を渡す
4.上記ルールを破るとヒロと同じ運命を辿る
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 そんな訳で回ってきました、恋空。実際この本を手にしたのは流山新年会、つまり1月5日のことだったんですが、読了までに約2週間を要してしまいました。察してください。
さて、読み終えたので感想を書かなければなりません。
 まずはじめに言っておかなくてはならないことがあります。これは、今まで私たちが接してきた「小説」という概念を覆すものです。つまり、普通の「小説」として読んではいけない、ということです。自分を含め多くの方はこれを「小説」という概念にとらわれて読んでしまったため、多くの批判を生むこととなったのだと思います。これは「ケータイ小説」というジャンルであり、「小説」とは一線を画すものであると考えなければやってらんねーよマジで。
 おっと、私としたことが汚い言葉をオホホ。簡単に言うとアレです、初めて古文の勉強をした中学生みたいな感じです。「ケータイ小説」は”時代”が違うジャンル、つまり、読み方が違うんでしょう。僕はもう昔の人間なのでツラかったの一言です。

 さて、内容に移りましょう。内容はさして評論すべきことはありません。今までの恋空バトンの感想と同じくwikiでも読めば大体把握できる」それだけです。ですが、この本は、僕らに大事なことを2つ教えてくれました。
 ひとつは「時間は有限でとても大事なものである」ということ。今更何を言っているんだとお思いの方も多いとは思いますが、この本を読むのに使った時間、それを思うと私は涙が止まりません。どうして、どうしてもっと時間を有意義に使えなかったのか?と。時は金なり、昔の偉い人はいいました、まさにその通り。この程度の文章(しかも上下巻に分かれていて無駄に長い)を読むための時間をもっと他のことに当てていたなら、私の人生はさぞ素晴らしいものになっていたことでしょう。そのことに気づかせてくれた恋空には、ある意味で感謝しなければなりません。
 そしてもうひとつこの本を読み終えて得たもの、それは「達成感」です。読み終えただけで味わえる達成感なんてたかが知れてるとお思いのそこのあなた、ぜひ読んでください。この達成感は読んだ人にしか味わえません。普通のつまらない小説は読み終わったらむなしいだけですが、この小説はそのむなしさだけではなく、まるであなたが会社で大きな成功をおさめたかのような達成感、充実感を味あわせてくれます。「自分はやったんだ!このケータイ小説を読み終えたんだ!」と。ただし、あなたが普通の小説を好む人だった場合、読んでいる最中は非常なまでの苦痛を味わうことになるかもしれません。そのあたりは私もフォローできませんので注意が必要です。

書いていたら、なんだか自己啓発本みたいになってきましたが気にしないでください。自分の感想はこんなところです。時間の大切さ、そしてお手軽に達成感を味わいたいと思う方はぜひ一読ください。僕はこれ以上ケータイ小説は読みたくなくなりました。そして次の人に回せますやったー。次の予定は流山関係でTHRILL先生です。さあ、そしてその次の餌食はだれなんでしょうね?おっと後ろは振り向かないほうがいい、美嘉(著者)はもうあなたの後ろに立っているのかもしれません。



わたし美嘉、今、あなたの後ろにいるの…




おあとがよろしいようで。